Playing Flute With Mami

主にフルートに関することを書いていこうと思います。

口の周りの筋肉の観察(2)

今、これは、フルートなんか全然吹いたことがない、ことを前提に話しています。

「い」と「う」を交互に、ゆっくりと発音して、口の周りの筋肉の観察をします。その「い」と「う」の中間地点ほどに、フルートを吹く口の形があります。

 

正確には「い」と「う」を同時に発音しているような感じです。もっと正確には、もっといろいろ細かくありますが、今は知らなくていいです。そのうちにわかりますから。

 

今は、この口の周りの筋肉を意識することだけを考えてください。

 

唇の輪郭のまわり1センチくらいの、小さい箇所です。ほんのちょっとの場所です。手鏡を持って口だけを観察してもいいです。

 

 

(1)のなかで、もしあなたが大人だったら、と言いましたが、それには理由があります。

幼い人は、フルートを渡されたら、「フルートを吹く時は、口はこんな形だ」などとはほとんど思わず、吹きやすいように、自然に音を鳴らしてしまいます。音が鳴り始めたら、指導する人が、ちょっとしたアドバイスをすると、口を少し左右に張って、音をコントロールするコツを、自分で掴むようになります。

 

大人の場合、特に、フルートが吹きたいなあと思ってフルートを始めるような場合には、フルートを吹く口の形について、かなり先入観が入ってることが多いと思います。それが、時々、自然な柔らかい音を作る妨げになるようです。大人であっても、子供のように、自然に「ふっ」と音が鳴るのが1番良いのです。できるだけ、余分な力を入れないで、できるだけ口や口の周りの筋肉を変形させないで、できるだけ普通の顔で「ふっ」と息を送ったら「ボーッ」と音がなるように、最初の段階から持っていきたいです。

 

なので、まだ楽器が手元にないうちに、口元の筋肉について、ちょっとだけ観察をする習慣をつけるようにしておくといいです。

 

鏡に映る自分の口とその周りを目で見ていたら、その見ている筋肉は、そのうちに、思ったように自在に動かせるようになります。その動きは、ほんの少し、動くか動かないかわからないくらいの、僅かな動きです。その僅かな差は、実際に楽器を口に当てて音を吹き始めると大きな差になるのに気づきます。

 

なので、フルートがまだ目の前になくても、もう、トレーニングは始まってますよ。楽しんでください。ちょっとだけ、2、3分でいいです。やりすぎないで。気楽に。