バーチャルでの意思の疎通が面白い時代
イメージトレーニングについて、説明をする機会が時折あるのだけれど。
というよりも、私は積極的に、その効果を使おうと(使ってもらおうと、体験してもらおうと)しているので、事あるごとに、イメージトレーニングを匂わせるような言葉を放っている。「イメージ」とか「イメージトレーニング」という言葉を使わないにしても。
「楽器を奏でる」は、「演奏者がイメージを外側へ具現化している」ことだと思う。だから、何をどんな表現で説明しても、受け取る方が、その本人自身のイメージを引き出してもらわないことには、やっぱりどうしようもない。
このところそういう語り掛けをするのが、録音でのことが多い。やはりこういうことは、実際に相手と物理的にその空間を共有しているときに提示するのが、効果的と言えば効果的なんだなあと実感する。
ただ、それでも、特に今のバーチャルでの情報の交換が当たり前になってきている世の中だから、バーチャルでも伝えられるような話の持って行き方を、日々試行錯誤している。
その「時」を共有している場合、Zoomや電話で繋がっている場合は、少なくともその「今」という「時」を一緒に過ごしているから、電話回線などを通してでも、お互いの意図の交換ができるというのはとても面白い。しかも、実際に発する言葉だけではなく、雰囲気や感情までも、一瞬共有できた感じがするのは、私たちの「察する力」がだんだん鍛えられてきている証拠のように思う。
加えて、伝える方も回を重ねるごとに、もっとわかりやすく、次はもっとわかりやすく、伝えたいと思うから、色々と頭の中で伝え方、表現方法や表現内容を工夫をし、その結果その理解自体が自分自身でも深くなってきているように思う。
これは、発信する側だけではなく、受け取る側もそうだ。神経を研ぎ澄ませて、相手が何を伝えようとしているかを、それこそ見えない力のようなものを使って、受け取ろうとする。
しばらく前までは、普通に目の前にあった状況。情報を交換する相手が目の前にいて、その人の放つエネルギーをそれほど努力しなくても自然に感じることができた。受ける方も相手に自然に反応を伝えるから、お互いにそのエネルギーの交換をごく自然に行う。無意識にこちらの伝えたいことを伝え、相手の伝えたいことを受け取ってきた。
それを、バーチャルで行う現在。しかもさまざまな違う状況のバーチャルがある、時間を共有していたり共有していなかったり、相互の回線が開いていたり開いていなかったり。そういう様々な条件下で、どうやって意思の疎通をしていくか。
チャレンジングではあるけれども、とても面白い世の中を生きているなあとも思う。
イメージトレーニングそのものの話題からそれちゃった。イメトレを文章で表すとどうなるか、書いてみようと思って書き始めたんだけど、まるでイントロダクションみたいになった。これはこれで自分の理解が深まって楽しい。
最後まで読んでくださったのですね、ありがとうございます。
貴方の今日が良い日でありますように。