Playing Flute With Mami

主にフルートに関することを書いていこうと思います。

やっぱりイメージするって大事

最近また思うのは、イメージトレーニングって、やっぱり、理にかなっているんだということ。思考の力について取り上げられることが多くなっている昨今、いわゆる科学的なエビデンスを耳にするようになったように思う。

 

このパブリックのブログでここまで書くのは少し勇気がいるけれども、読んでくださる方はそれほど多くはないから書いてしまう。

 

個人個人が「これをやりたい」と思いつくことは、そもそも、そのことをすることができるから(ポテンシャルがあるから)、思いつくはずである、というのが、現在の自論。と、いうことは、もしフルートを吹こう、と思ったなら、吹けるはず。体の機能のどこかに、フルートという楽器で音を鳴らすことについての記憶のようなものがあるので、極端な言い方をすると、フルートという楽器を本当に生まれて初めて手にした人でも、これを吹くのだ、と自分でしっかりと思い込めば、スッと音楽を奏でることができるのだと思う。(子供の方が大人よりも難無く音が出せたりするのはこれが理由だと思う)

 

では実際の場ではどうなのか、というと、上から下までの運指を学び、高音はどうやって出す、低音はどうやって出す、というくらいまでの身体的な感覚を経験した人であれば、体をリラックスして、出したい音をイメージして、あの音を出すのだ、と吹けば、体の全ての必要な箇所、口や首、胸やお腹や、足や腕の筋肉や神経などが的確に反応して、その音を出すことができる。

 

普段は使わないようなある種の集中力かもしれないけれど、そういうまるで別人が行ったような一瞬は、特に若い人に現れやすいように思う。そういう一瞬のまるで奇跡のような瞬間を、目撃している方はもちろんだけれども、それを行なった本人が気づいて次に繋げたら、どれほどまでに上手くなるものかと、それこそ畏敬の念とともに楽しみになる。

 

速いパッセージや跳躍、音の響きの飛ばし具合や、ダイナミクス、メロディの歌わせ方・表現などにもそれは可能だと思う。

 

若い人に現れやすいと書いたけれども、若い人の方が延々と練習を続けるスタミナがあるのと、体など(思考も)が柔らかいとかの理由で反応しやすいのだろうと思っていて(自分の能力を信じやすい、というのも含まれる)、実際、ずっと年齢の進んだ愛好家の方が(プロではない、という意味)、何かの加減で不意に素晴らしいワンフレーズを吹き、周りもご本人も目がまんまるになるほど驚き喜ぶ、ということは、そんなに珍しいことではない。今のはまぐれ、という表現をしそうだけど、それはまぐれというよりは、やはりそもそも可能なことだったからできた、ということなんだと思う。

 

テクニックをガチガチと練習して積み上げることも、もちろん大切で必要だと私は思っている。そして、その上に、「私はこれを、こーんな風に吹いてるのだ」というイメージをバチっと嵌めることで、それこそ奇跡の一瞬のような経験ができ、それを繋げてどんどん伸びていくのだろうなと思う。

 

うーん、こういうのって、文章にするとなかなか難しいな。伝わっていたら嬉しいです。

読んでくださって、感謝です。