口の周りの筋肉の観察(1)
もし、あなたがフルートを吹こうと思って、でもまだフルートが目の前に届いていないとしたら、今、準備できることがあります。
あなたがある程度以上の大人だったら、特にあります。
口の周りの筋肉の訓練です。
訓練といっても、筋トレのように何かを鍛えるのではなくて。
フルートを吹くときは、口の周りの筋肉を微調整します。必ずやります。誰でもフルートを吹いていれば、できるようになります。
ただ、もしあなたが、少し年齢の進んだ大人であれば、特に試して欲しいことがあります。
フルートを実際に口に当てる前に、まずしっかり、自分の口を観察してみてください。
いずれは、鏡に映る顔の前面全てと、楽器を持つようになったら、体を上から下まで、見ていただくことになりますが。とてもナルシストになってしまうかもしれませんが、それはいいことだと思います。
まずは、とりあえず、鏡で自分の口元を見てください。あ、い、う、え、お、などとゆっくり発音しながら、口、唇、口の周りの筋肉が、どう動いているか、感じてください。
母音をしっかり意識しながら、大袈裟に動かしてみてもいいし。きっと普段、口の周りの筋肉なんて、気にし内で動かしていると思います。
今、フルートを吹く、ということについて話してますけれど、「フルートを吹く口の形」という先入観を外してください。
自分の顔と口を、鏡で眺めることに慣れたら、次に、とっても自然に、「う」と言ってみてください。もちろん、よーく鏡を見て、口がどう動いているかを観察してください。
次に「い」。
「い」と「う」を交互に、ものすごく、とてもゆっくり発音すると、口の周りの動いてる筋肉がわかってきます。
それが、フルートを吹く時に使う筋肉です。
続きます。