Playing Flute With Mami

主にフルートに関することを書いていこうと思います。

その時の気分で吹く

気分に合う曲を持っているといい。

 

楽になりたい時。体の力を抜きたい時。

ぴっと元気になりたい時。

少し落ち着きたい時。

少し悲しみがある時。何か思い出した時。

 

レパートリーが増えていくと、その時々の気分に呼応する曲をパッと連想することも増えていくと思う。そういう曲は、楽譜もすぐ出せるところに置いておきたい。

 

時期によって変わるから、定期的に入れ替えるのも楽しい。

 

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何かプレゼンテーションをするような時、「さあ、やるぞ」と思うような時、少し誇らしいような時、私はよく、プロコフィエフのソナタ(原曲はヴァイオリンソナタ)の出始めを思い浮かべる。中音域のAで始まるから、吹きやすいし、呼吸もしやすい。ゆったり4拍子なのもいい。地にしっかりと足をつけて吹く。どしんと自己肯定感が増す。

 

爽快な気分を呼びたい時は、ムーケのパンの笛。ヘ長調ってどうしてこんなに元気になるんだろう。楽器の穴という穴から、元気が外へ迸るような。喉元がすっきりと伸びるような感じ。

 

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午後の日が少し陰り始めたごろに、ぽっつり時間が空いた時、譜面台を低くして椅子に腰掛け、ジョリヴェの5つの呪文の第4曲を吹く。どこを吹いても身体が緩むのがわかる。少し身体に力が入っていたからこそ分かる、この緩んでいく感じ。

 

ただ、つい調子に乗って、他のインテンツな楽章も吹いてみたくなるから注意が必要。